室長日和 2010・3・1号/奏玲通信

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室長日和 2010・3・1号

はり・ハリ・鍼・針…

 今日から始まりました「室長日和」、奏玲通信の「室長の健康アドバイス」とまた違った角度から、日々の治療で思うこと、研究会のこと、思いつくまま綴って生きたいと思っています。

 さてさて今日は「ハリ」のお話。

 治療で用いるハリは、「鍼」という漢字を使います。
 「咸」は、「あまねし」・「すみずみまで広く行き渡る」という意味があり、神様にささげものをした後に大声で神様を呼ぶことを表しているそうです。
 

 金へんですから鍼は金属製で、金・銀・ステンレス・コバルトなどで作られています。金属というのは、ギューっとひきしまって緻密な物質で電気をよく通します。でも電気の「気」だけではなくて、宇宙の原動力となっている天の気や、命の源となっている人体の気をも集めたり流したりします。
 金属を細く細くして、さらに先をとがらせると、その細長いものに気が集まってきて、さらにその先端に気がスーっと収れんします。濃厚な気が集まっている先端を、からだのツボに当てます。そうするとスルスルーっという感じで、気がからだのすみずみまであまねく行き渡ります。
 韓流ドラマで、太くて長い鍼を肩や腰に何本も刺しているシーンがあるらしくて、鍼治療というのは痛そうだし怖いというイメージを持たれている人が多いようです。確かに鍼治療には種々の流派のようなものがあって、太くて長い鍼を何本も刺して、さらにそこにコードをつなげて電気を流してピクピクさせる方法もあります。
 

 でも当院では、そのような方法はしていません。ですから、初めて鍼治療を受ける人などは、最初はビクビクして手に汗をかいていたりしますが(笑)、治療後はゆったり・安心して「気持ちよかったです。全然痛くないんですね。」と言われることが多いです。
 

 鍼は縫い針のような形状なので、刺そうと思えば筋肉の中まで入りますが、そんなに深く刺さなくても効果はあるんです。なぜかというと、治療点であるツボというのは体表の浅い部分にあるからです。からだの表面のところで、気が奥の方からわき上がってくる部分とか、奥の方に流れ込む部分とか、あるいは浅い池のように気が集まっている部分とか、ほんの少しの刺激で大きな作用があるポイントなので、そこに鍼の先端をちょっと刺すだけで、その効果が体内の奥の方まで行きわたります。
 からだにとって必要な気を補ってあげたり、不必要な気を取り除いてあげれば元気になります。必要な気が不足していたり、不必要な気がからだにたまると病気になります。
 

 医療で使うハリと言えば注射針が思い浮かぶでしょう。注射は痛いですよね。そのことからも、鍼治療は痛いものだという通念がゆきわたっているみたいです。
 献血で用いる注射針の太さは18ゲージから16ゲージです。ゲージという単位は数値が小さくなるほど太くなります。18ゲージとは、外径が1.2mmで、内径が0.94mmです。
 では治療に使う「鍼」の太さはどれくらいだと思いますか。
 その答えは次回へ…
 

 

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