室長日和  2010.6・14号/奏玲通信

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室長日和  2010.6・14号

私が鍼通電療法を止めた理由(その1)

「元気」という単語を国語辞典で引いてみると、次のようにあります。

 1、心身の活動の源となる力。

 2、体の調子がよく、健康であること。

 3、天地の間にあって、万物生成の根本となる精気。

1と2はわかるけど、3はどういう意味なのでしょうか。

 中国の漢の時代に書かれた、鍼灸医学の基本書である『黄帝内経』は、当時の知識の最先端であった道教の自然観を医学に応用しています。

 宇宙を満たしている気と、人間の生命の営みである気を同じものとしてとらえ、この気の流れによってすべての現象を説明するというのが道教の万物生成の考え方です。すなわち、宇宙の根源は混沌状態の元気であり、万物の生成の根源でもあります。この元気から、陽の気と陰の気が分かれて陰陽二気となります。次に陰陽二気が交わって、和気を生じ、この和気から万物が生じてくるのです。

 道家(道教を信奉する学者たち)の根本理念を説いた『荘子』は、「人の生命は気の集まりである。気が集まったのが生命であり、消散したのが死である。」というように説いています。宇宙では気が集まったり散じたりしています。生命はそういう気の流れが作り出す現象とみているわけです。

 『黄帝内経』は、宇宙と人体は一体であるととらえ、自然は大宇宙であり、人体は小宇宙であると考えます。大宇宙と同じように、小宇宙の身体にも気が流れていて、経絡というルートを通じて全身にめぐります。

 身体には自然治癒力が備わっています。身体を流れる気が不足したり滞ったりすると、自己治癒力が失われて病気になります。鍼治療により、不足している気を補ったり、滞った気の流れをよくしてあげると、自己治癒力が回復して病気は自然に治ってゆきます。

 「元気で健康」というのは、気という生命のエネルギーが身体に満ち溢れている状態であり、「病気で元気がない」というのは、気が不足していたり、気の流れが不調和になっている状態なのです。

 気が流れる経絡は、皮膚・筋肉・骨・内臓などを網羅していますが、皮膚の浅いところをめぐる経絡には、鍼治療を施すツボである経穴が点在しています。経穴は皮膚の浅いところにあるので、鍼先を皮膚に接触させる程度の刺し方で十分に治療効果が現れます。このような治療方法を「経絡治療」と言い、私はもっぱtらこの方法を行っています。

 一方、鍼麻酔の方法を応用した鍼通電療法というのは、現代西洋医学の考え方に基づいています、痛みを発している出発点(神経根)付近の深いところまで鍼を刺したり、緊張している筋肉の奥深くに鍼を刺して電気を流すと、確かに痛みが和らいだり、筋肉の緊張が緩んだりします。

 しかし、この鍼麻酔とか鍼通電療法は、私が現在行っている「経絡治療」とは、そのやり方も考え方も相当に異なります。

後半は明日!

更新頑張らせていただきます…担当スタッフより

 

 

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