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室長の健康アドバイス  (奏玲通信2010 夏号)

「痛み」を正しく理解しましょう。 その1

夏号・秋号2回シリーズでお届けします。

 歯痛・関節痛・頭痛・腰痛…、痛みというのは嫌なものです。痛くて、夜も眠れない・仕事が手につかない等、日常生活に支障をきたすこともありますね。そんなときに活躍するのが鎮痛薬です。鎮痛薬で、とりあえず痛みを軽減させれば、スムーズな日常生活を取り戻すことが出来ます。

 触覚・聴覚・視覚・温冷覚…など、人には様々な感覚が備わっていて、生きていく上で重要な役割を担っていますが、「痛覚」も生きていくためには必要不可欠なものです。

 身体のどこかが痛いということは危険を知らせる赤信号が点灯したという事です。痛くて関節を曲げられないとか、立ち上がれないということは「今は関節を曲げてはいけませんよ」「安静にしていなさいよ」という、身体からのメッセージなのです。

 鎮痛薬は、痛みという赤信号を一時的に消してはくれますが、それは『信号を無視して交差点に進入する』ような危険をはらむことにもなるのです。鎮痛薬で痛みが軽減しても、痛みの原因はそのままです。薬で痛みが和らいだからといって無理をしてしまうと、症状を悪化させてしまうこともあります。

 鎮痛薬というのは、痛くて我慢できない時にだけ飲むものであって、よほどのことがない限り何週間も飲み続けるものではありません。

 

 ケガなどをして関節や筋肉が痛いという状態は、損傷された部分の細胞からプロスタグランジンという発痛物質が放出されるためだと考えられています。鎮痛薬の成分であるアスピリンやインドメタシンは、発痛物質のプロスタグランジンの放出を抑えて痛みを減少させます。

 このプロスタグランジンには、交感神経の働きを抑える作用もあります。ですから、このプロスタグランジンが減少すると交感神経の働きが活発になります。交感神経が高ぶり続けると、顆粒球という白血球が増え、活性酸素が大量発生して、組織破壊が進みます。つまり、痛み止めを継続的に服用することは、自律神経のバランスを崩し、新たな症状や病気の引き金にもなりかねないリスクを背負うということなのです。

 マイケル・ジャクソンの主治医が鎮痛薬を過剰に処方していたということで問題になりました。このことは、鎮痛薬による対症療法(症状だけをとる治療)が、新たな症状を生み出してゆき、やがては心臓までも止めてしまう危険性があるということを物語るものでした。

 ドラックストアーでは様々な痛み止めが売られていて、手軽に買い求めることが出来ます。「ちょっと頭痛がするから…」だけで薬に頼るのは、実はとても恐ろしいことだということを知っておいていただきたいのです。

 次回は、「痛みの種類と対処法」について考えていきます。9月をお楽しみに!

 

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