室長の健康アドバイス (奏玲通信2010 冬号)/奏玲通信

HOME > 奏玲通信 > 室長の健康アドバイス > 室長の健康アドバイス (奏玲通信2010 冬号)

室長の健康アドバイス (奏玲通信2010 冬号)

身近な生活の中でがんばり過ぎない体作り 

これからもずっと元気でいるために!

 無為自然の処世哲学を説いた『老子』に次のような記述があります。

「およそ草木にいたるまで、生物は生きているときにはやわらかくもろいが、死ぬと枯れて硬くなる。だから、硬く強いものは死の仲間であり、柔らかく弱いものは生の仲間である」

 肩こりや腰痛など、筋肉が硬くなっているのは、身体を流れる気が滞っている状態です。また、気の落ち込み・不安感・イライラ等も、気の流れが滞って心が凝り固まっている状態といえるでしょう。身体の気の流れを良くすることが鍼灸治療の真骨頂です。鍼灸治療で気をサラサラと流すことで、心も身体も柔軟になり、生きている人の本来の姿にもどってゆきます。

 柔軟といえば、水ほど柔軟なものはありません。『老子』には「上善は水の如し」とあり、水のように生きることが最良の生き方だと説いています。

 水は決して争おうとはせず、丸い器に入れば丸くなり、四角い器に入れば四角になる。形にとらわれず、自由自在です。形を持たないから、かえってどんな隙間にも入って行き、巨岩をも粉々にしてしまう。すなわち水とは、柔らかく弱々しいことに徹して、何よりも強いといえるでしょう。

 水のように柔軟な心身が理想的です。だからといって、筋トレやストレッチをいきなりやりだしてがんばりすぎると疲労や痛みが残り、かえって気の流れが滞り硬くなってしまいます。

 『老子』は「為す無くして為さざる無し」と説いています。「為す無くして」は自然に従うことと解釈されています。物事自ずからそうなるところ、そうあるところに素直に従いまかせる、これが『老子』が説く人本来の姿です。

 治療の後「体を動かしましょう」「ストレッチもいいですよ」「歩きましょう」と皆さんにお話しますが、まずは自分が楽に出来るところから。心地よく終われる程度が目安です。ぶらぶら近所を歩いてみる、仕事の合間に座ったまま足首を回してみる、ちょっと背伸びをしてみる、手足の指先を動かしてみる…。少し関節を動かすだけで筋肉の伸縮が起きて、筋肉のポンプ作用で血液循環が促されて、手足が温まり足腰の緊張がほぐれます。また、歩きながら腹式呼吸をしてみるのも気の流れを促します。口から4回はいて鼻から2回吸う「はいて、はいて、はいて、はいて、  吸う、吸う」肺に溜まっている古い空気を十分吐き出して、新鮮な空気を吸うのです。空気が澄んでいる朝の時間にこの呼吸を少しやるだけでも心身の緊張がほぐれて身体が目覚め、爽快な気分になります。

    「時間がないから」「運動は苦手」とあきらめないで。

                ちょっとずつ毎日やればいつの間にかしなやかな身体に!!

< 常に進化し続ける鍼灸師であるために (室長日和 2010・10・22号)  |  一覧へ戻る  |  盲導犬レオのいる生活 レオママの「親ばか日記」その35 >

このページのトップへ

お問い合わせはお電話で045-985-3578

奏玲治療室

奏玲治療室
TEL:045-985-3578
《治療受付時間》
9:00~19:00
(19:00からの治療が最終です)
《休診日》
日・祭日