2011年5月/奏玲通信

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2011年5月

室長の健康アドバイス  (奏玲通信2011 初夏号)

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 ロハスへの道

 最近、ロハス(LOHAS)という言葉を時々耳にします。これは「環境と共存しながら健康的で無理のない生活をし続ける」という意味の英語の頭文字を取ったものだそうですが、古代中国においても同じようなことを考える人たちがいました。道家の根本思想を説いた『荘子』という書物には、次のような寓話が記されています。
~~ある日、南海の帝と北海の帝が中央の帝の池でめぐりあった。中央の帝はこの二人を手厚くもてなした。そこで二人の帝は中央の帝にお礼をしようと考えた。
人間には目と耳と鼻と口という穴があいている。しかるに中央の帝にはそうした便利なものがない。せめてもの恩返しに、目と耳と鼻と口の穴をあけてやろうと思いつき、二人は穴をあけてあげた。数日後に穴が完成したときには、中央の帝は死んでしまった。~~

 南海の帝と北海の帝は、知識の神を象徴しています。それに対して中央の帝は、混沌にして優大な大自然を象徴しています。中央の帝をそのままにしておけば、そこには悠遠の生命があったはずなのに、おせっかいな知識が命を縮めてしまったわけです。

 引き算をしたら、案外うまく行くこともあるものです。有益なことを一つ始めるよりも、無益なことを一つ減らした方がうまく行くこともあるのです。道(タオ)に目覚めた人は、余計な知識をどんどん減らして行き、最後には無為の境地にたどり着きます。そして何ものにもこだわらず、あるがまま自然に生きられるようになります。健康のために、あれもこれもと付け足すのではなくて、余計なものを減らしていった方が、より自然で無理のない健康な状態に近づくこともあります。そういうのも、道の生き方なのかも知れません。
 
 ところで、オーストリアのツヴァイテンドルフ村というところは世界一安全な原発があるそうです。30数年前に建設されて以来、住民投票で半数以上が反対したため、一度も稼動することがありませんでした。それが数年前に、太陽光パネルを備えた太陽光発電所に生まれ変わったのです。オーストリアの人たちは引き算をすることによりロハスへの道を確実に歩んでいるのです。
 
 

 

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