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室長の健康アドバイス (奏玲通信2011 秋号より)

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痛むところを「冷やす」方がいい場合と「冷やさない」方がいい場合

 打撲や捻挫などの直後は、組織損傷によって形成されるプロスタグラシン(発痛物質)の作用によって、「熱感・発赤・腫れ・じっとしていても痛む」など、急性期の炎症症状が現れます。そのような場合は、まず第一に安静にしてなるべく早めに、2時間から3時間以内に限定して、氷嚢や冷湿布で冷やしてあげると効果的です。

 お医者さんが出してくれる冷湿布は、患部を冷やす成分に加え、インドメタシンやケトプロフェンなどの消炎鎮痛剤が配合されているものが大半です。この消炎鎮痛剤はプロスタグラシンが体内で作られるのを抑制して、熱感や腫れ痛みを鎮める効果があります。その反面、手足の冷え、・じんましん・喘息の誘発などの副作用を引き起こす場合があります。

 腰や関節が痛くて湿布薬を張っている方が治療室に来られますが、「湿布薬の効果を感じない」と言われる方が少なくありません。そう言われる方にいつから痛みがあるのかたずねると、「数日前から」とか「何週間も前から」中には「もう何年も痛みが続いて…」と話される方が意外と多いのです。

 急性期とは受傷してから72時間(文献によっては48時間)以内のことを言います。その時期を過ぎている慢性の痛み、冷え性やストレスによるこりや痛みというのは、患部が冷えていて血行が悪く、筋肉や腱が固くなっている状態で、急性期の炎症とは異なる状態なのです。

 そのような状態の時に、患部を冷やし続けたり消炎鎮痛剤を使い続けると、かえって回復を遅らせてしまうことになります。むしろ患部を冷やさないようにして、血流を良くして、新鮮な酸素や栄養を供給してあげる必要があるのです。そうすれば自然治癒力(自ら治る力)の働きによって、コリや痛みが徐々に緩和していきます。

 古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、「病気を治すのは患者自身が本来持っている自然治癒力である」と語りました。東洋医学においても、気の流れを整えて人間本来のあり方を取り戻せば後は自然に治っていくという「無為自然」の考え方が根底にあります。私も「患者さんの自然治癒力を引き出す」ことを常に念頭において治療にあたっています。

 

 

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