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室長の健康アドバイス (奏玲通信2012 初春号より)
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ストレス対処力を高めるために
「鍼灸治療でストレスをなくすことはできますか?」と患者さんから質問されることがあります。「ストレスはなくすことはできませんが、ストレスに負けない心身にすることはできます。」と私は説明しています。ストレスは心身の不調を引き起こすこともありますが、一流のスポーツ選手は強いストレスを受けながらも大活躍をします。人はストレスと向き合い、それを一つ一つ克服していくことにより、心と体の成長と成熟がなされてゆくものです。
しかし、ストレスは万病の源とも言われるように、胃潰瘍・不眠症・うつ病など、種々の病気を引き起こすこともあるので、うまく対処していかなくてはなりません。健康社会学者のアーロン・アントノフスキーは、「ストレス対処力」ということを提唱しています。ある人が非常にストレスを感じているはずなのに全く平気な顔をしていたり、重病を抱える人がイキイキと人生を楽しめているのは?それは、ストレスに対して柔軟で適切な処理ができて、ポジティブな方向にもっていける力が優れているということに他ならず、この力を「ストレス対処力」と呼びました。
ストレス対処力が高い人というのは、「なんとかなるさ」という楽天的なタイプが多いそうです。楽天的tということは時としてチャランポランと取られがちですが、困難において確かな希望と期待を抱きながらも、同時にそれに執着しすぎないという、絶妙の柔軟性を持って対応ができるというのです。
このことは、無為自然を説いた「老子」の思想にも通ずるものがあります。物事はおのずからそうあるのだから、作為せず自然に従うことが徳(得)につながる道だというのです。気楽に生きるということは、怠けて生きることではありません。人には無為自然の素質が生まれながらに備わっています。それを確信すれば、おおらかに生きてやろうという気持ちになれます。東洋医学における健康とは、人間本来の自然な姿に帰るということです。そうなれば、おのずからストレス対処力も高まることでしょう。気楽にいきましょう。
(奏玲治療室) 2012年1月 1日 09:34 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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