2012年10月/奏玲通信

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2012年10月

室長の健康アドバイス (奏玲通信2012 冬号)

健康保険と鍼灸治療  ~~当治療室で健康保険を扱わない理由~~

 「健康保険は使えますか」という問い合わせをいただくことがあります。鍼灸治療で医療保険(国民健康保険などの公的保険)の対象になるのは、頚肩腕(けいけんわん)症候群・五十肩・腰痛・神経痛・リウマチ・頚椎捻挫(けいついねんざ)の6疾患です。しかし、当治療室ではいくつかの理由により医療保険は取り扱っていません。

 医療保険で上記の6疾患を鍼灸で治療するためには、まず医師の診察を受けて同意書を書いてもらう必要があります。しかし、ほとんどの医師は同意書を書く事に消極的です。鍼灸治療について積極的な考えを持つ医師も増えてきてはいますが、日本の医師の大半は鍼灸治療についての知識が乏しく、また同意書を書くということは医師には治療できないから鍼灸治療にゆだねるという意味合いがあるので、あえて同意書を書くということはしたがらないのかもしれません。

 医師の同意書が得られても、同じ疾患について鍼灸院と病院とで医療保険の併用は認められていません。当治療室に来られる患者さんは、病院で同じ疾患の治療を受けていることが多いので、医療保険による鍼灸治療が事実上不可能なケースが大半なのです。

先生とレオ.JPG

 医療保険で支払われる金額は当治療室の治療費の3分の1程度なので、患者さんから差額をいただかなくてはならなくなります。しかし、法律を厳格に解釈すると、差額をいただくことも違法となる可能性があります。「差額をいただかないで、保険の範囲内で、疾患のある部分だけを治療すればいいのでは」という意見もありますが、全身的に体調を改善していかなくてはその部分の改善は期待できないので、部分だけの治療をしておしまいというわけにはいかないのです。また、当治療室に来られる患者さんの疾患は多岐にわたっているので、対象となる6疾患だけに医療保険が適用されてその他の患者さんには適用されないという不公平が生じることも不本意なことです。

 全身的に気の流れを調和させて自ら治る力を高めることが鍼灸治療の真骨頂です。その目的にかなった医療保険制度が実現できればいいのですが、そこまでにはまだまだいばらの道が続きそうです。私に出来ることは「保険はきかないけれど、保険以上の治療をする」ことです。ぜひお試しください。

(交通事故等の賠償責任保険の場合は保険会社より治療費が支払われる場合があります)

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