「誰にでもできるツボ健康法とは」 (奏玲通信2015 秋号より)/奏玲通信

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「誰にでもできるツボ健康法とは」 (奏玲通信2015 秋号より)

2015・8・28ギボウシ.JPG 今年も庭のギボウシが咲きました。(2015・8・28)

 書店では「よく効くツボ」「ツボ健康法」のような一般向けの本をよく見かけます。また、テレビやラジオでも「ツボ健康法」というような番組を見聞きすることがあります。それらにおいては「このツボを押せば胃腸の調子が良くなる」とか「このツボは安眠できる」というように、だれにでも簡単にできるやり方が紹介されています。私には「まるでテレビのリモコンの説明みたい」と思えてしまいます。『このボタンを押せばチャンネルが変わります。こちらが音量が上がるボタンです』のような感じで『このツボはこの症状に効きます』というわけです。

 古くから伝わる鍼治療の本には「胃腸は三里のツボ、腰や背中は委中のツボ、顔面は合谷、首や頭は列缺のツボ」という記述があります。これは「この部分の症状にはこのツボを刺激すると効果がある」というようにも解釈できますが、ほんとうの意味は『ツボというのはそれぞれ特定の部分への影響が大きいから慎重に治療しなさい』ということなんです。

 たとえば、三里のツボは胃腸の病気に効果がありますがその反面で、必要以上に刺激したり、治療の必要のない人が三里を刺激すると、腹痛や吐き気食欲不振などの症状が出てきてしまうことがあります。

 東洋医学には「同病異治・異病同治」という言葉があります。同じ病気でもそれぞれの状態に応じて治療するツボや刺激の強さが変わることがあるし、違う病気でも同じツボで治療することもあるという意味です。

 西洋医学においても、個人差に配慮して各個人に最適な医療を提供する「テーラーメード医療」が推奨されてきています。そういう時代であるのに「この症状にはこのツボがいい!」というようにマスメディアから一方通行に「ツボ情報」が流されていることは問題があると思います。

 ともあれ、それぞれの人に適したツボと適した刺激量であれば、自宅でツボ押しをしたりお灸をすることは問題ありませんし、それは健康保持のために良いことです。古くから日本では家族同士でお灸をすえる習慣がありました。また「灸点をおろす」という言葉もあります。これは自宅でお灸をするために鍼灸師が適切なツボを選んで患者さんの体に印をつけてあげるという意味です。私も「どこにお灸をすればいいでしょうか?」と聞かれる患者さんにはその方に適したツボを探して灸点をおろし、その方に適したお灸の方法を教えています。みなさんもお試しになってみてはいかがでしょう。

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