2017年12月/奏玲通信

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2017年12月

天の気と地の気と人の気の調和

スマイルライト  ゲゲゲの鬼太郎の作者の水木しげる氏は次のように語りました。     

~~~~  日本の妖怪はかなり減りましたね。日本は不必要に明るすぎるんです。目に見えるものばかりを信じるのではなく、目に見えないものを感じることも大切です。当時のパプアニューギニアのように、人間と妖怪が一緒にいられ、人間が妖怪の気配を感じられるくらいの環境で暮らすことが本当の幸せなんじゃないのかなと思いますよ。     ~~~~  

 私はこれを読んで、幼い頃に住んでいた団地の周辺のことを思い出しました。霧に包まれた雑木林とか、薄暗いほこらの中とか、よどんだため池の奥底とかに、テングや魔女やカッパが潜んでいるような気がしていました。気がしていたと言うよりも、そういうような妖怪変化の存在を疑いもなく信じていました。  私が生まれ育ったのは、横浜から私鉄で15分ほど、駅から徒歩10分ほどの高台にある団地でした。その頃の団地の周辺は田園と畑と雑木林の中に人家が点在していて、道を歩いていて車と出くわすことはほとんどなかったし、農耕用の牛を見かけることはあっても耕うん機を見かけることはありませんでした。聞こえてくる音と言えば、カエルや虫や鳥の声、そして小川のせせらぎくらいなもので、仰ぎ見るとシーンという空の音が聞こえました。  

 

昭和の家(30年代).jpg

幼い頃の私は、姉に手を引かれて団地に隣接する畑の道を通って友達の家によく遊びに行きました。ある日のこと、ダンプカーが何台もやってきて、友達の家と団地との間に大量の土砂を置いてゆきました。次にブルドーザーがやってきて、その土砂を堤防のような形に盛り上げました。それは2メートルくらいの高さで、東から西へと永遠に続いていました。姉と私は、それを「よいしょ・よいしょ」と乗り越えて友達の家に遊びに行きました。やがてそれは防波堤のような形にコンクリートで固められ金網が取り付けられて、姉と私はそれを乗り越えられず友達の家に行くことができなくなってしまいました。次に黄色いヘルメットのおじさんたちがやってきて、そこに電柱を立てて、電線を張って、石を敷きつめて…、そして1964年(昭和39年)今まで経験したことのない地響きと轟音とともに、ものすごい速さで夢の超特急がやってきました。新幹線です。  

 その同じ年に、我が家にはテレビがやってきました。東京オリンピックを見るためです。画面の中では、赤いジャケットの日本選手団が行進しています。白黒テレビだから赤いなんてことはわかるはずがないのだけれど、なぜだか赤かったという記憶が残っています。その頃から「いざなぎ景気」と呼ばれる経済成長が始まり、新幹線の本数が増え、カローラなどの大衆車が続々と売り出され、団地の周辺の道は次々と舗装されて車の行き来が頻繁となり、田んぼや畑や雑木林が宅地造成されてカエルや虫や鳥たちはどこかへ消え去り、いたるところにひそんでいた妖怪達はテレビの中へと引っ越してゆきました。(写真は川崎市民ミュージアム「昭和の家 30年代」より)  

 

朝だけど真っ暗なお散歩

気とは天地(宇宙)に充満するエネルギーのようなもので、あらゆるものは気から成り立っていると古代中国では考えられていました。風水術においては、宇宙を流れる気は人間にも社会にも大地にも流れていて、それにより様々な現象を生み出すと考えます。風水における気の流れのことを龍脈と言いますが、それは龍という気に満ちあふれた聖なる獣がすさまじい勢いで大地をかけめぐるというイメージとしてとらえられます。大地は気に満ちあふれた命ある存在だという風水の考え方は、地球規模で環境破壊が進んでいる現状において、改めて心にとどめておくべきものであり、本来あるべき天地人の気の調和を取りもどそうという問題提起をしているように思います。

 新幹線や高速道路で大地が分断され、山林が造成され、池や小川が埋められるというのは、そこを流れていた気が分断されて飛散したということです。新幹線が開通する前のあの頃の雰囲気というのは、今では感じることのできない独特なものでしたが、あれは大地を悠々とかけめぐる龍が放つ気だったのではないでしょうか。  

 

 鍼灸術においては、身体の気の流れを調えることがその目的となります。そのためには身体内部だけの気を整えるにとどまらず、施術者と患者との気を同調させ、そして宇宙と施術者と患者の気を同調させて、患者の気を宇宙と同じような調和の取れた流れにしてゆきます。  人は宇宙と同じ気のエネルギーを持ち、同じリズムを奏でています。人だけではなく、すべての命あるものと大地は共通の波長で動き流れています。宇宙と同じ気が流れている私たちが病に退廃するわけがありません。病なんていうものは、銀河の中にただよう宇宙ゴミのようなものです。銀河と同じくらいの気のエネルギーを体の中からわき出させれば、病なんて自然に消えて元どおりになってしまいます。生き物も山川草木も、すべての問題を解決できる力を秘めています。しかし、その出し方や使い方がわからないだけなのです。そのために風水術や鍼灸術があるのです。

 

山里開発の是非についての住民投票の署名

※※栄区上郷町の開発計画に対する是非を問う住民投票実現のための署名をお願いします。

12月10日(日)までです。※※

 

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